伊庭八郎の会

第0回 朝涼忌 お待ち受け会

2007年5月13日、朝涼忌準備会として、朝涼忌第0回 お待ち受け会が行われました。
参加者の方のレポートをお送りします。

参加者レポート その1

5月13日。伊庭八郎の命日と言われる5月12日に一番近い日曜日。
朝涼忌お待ち受け法要に参加させて頂きました。

西武新宿線沼袋駅から地図を頼りに住宅街を往くと、伊庭家の菩提寺である貞源寺があります。

貞源寺の入口正面に一列に並んだ伊庭家のお墓の前に参加者が集まり、ご住職による読経。
南無阿弥陀仏を唱和し、お焼香をさせて頂きました。
傾き始めた西日の差し込む中、ここだけ別世界のような静かな空間でした。
続いては、心形刀流関東稽古会の方々による演武が行われます。
1対1での型の披露。そして居合い。
もちろん初めて拝見します。
殺陣のような派手さとは違う、静謐な流れの中に鋭い気が斬り込んでくる、興味深いものでした。



この後、懇親会にも参加させて頂いて、今まで周りに知る人も居なかった伊庭八郎を、
好きだと思う方々とお話出来て、とても幸せで有意義な時間を過ごす事が出来ました。
朝涼忌に参加させて頂いて、伊庭八郎という、今まで歴史上の人物であった人が、
今私達の生きている時代を遡った時間に、確かに生きていたんだということを実感出来た気がします。
伊庭八郎が一層身近になって、もっといろんな事を知りたい、調べたいと刺激にもなりました。

ありがとうございました。

参加者レポート その2

2007年5月13日。中野区沼袋にある貞源寺で、伊庭八郎秀頴の法要が催されました。
今回行われた法要は第0回の『お待ち受け法要』といって、来年の第1回目のための準備会、
ということでした。ここでは、当日に行われたプログラムとその様子、参加者としての感想を
述べたいと思います。

朝涼忌の開始時刻は16時。貞源寺ご住職による読経が伊庭家の墓前で始まりました。
伊庭家のお墓は全て一列に並べられ、その場所もお寺に入ってすぐの左前方に移され、
門のほうを向いています。
ご住職が読経をあげている間、私たちはその後ろに並び、手を合わせていました。
本来なら故人を偲ぶときなのに、伊庭家の面々が一列に並び、こちらを見ているような気がして、
緊張と興奮でドギドキしてあまり集中できていませんでした。


ご住職による読経と、お焼香を済ませた後に始まったのは、心形刀流の演武です。
伊庭家は途絶えてしまいましたが、心形刀流は少しずつ変化しながらも、人々によって現在も
伝えられているようです。今回3人の方々が披露して下さった型は、最も幕末期に近いとされるものでした。
『伊庭八郎もこんなふうに稽古していたのかしら・・・』と思いながら、気迫あふれる演武を拝見させていただきました。
披露された心形刀流の演武を見て驚いたことは、小さい動きで刀を抜き、相手を斬る、ということです。時代劇のように腕を大きく振りかぶって斬るというのではなく、見えないくらい小さく、早く抜くのです。



mixiの伊庭八郎コミュニティーの管理者であり、今回のお待ち受け法要の主催者でもあるゆうきさんからの挨拶で、法要は終わりました。終了したのは夕方5時くらいだったでしょうか。
その後はご住職も交えて、近くのアイヌ料理店で懇親会でした。お酒を飲みながら、伊庭八郎や小稲、
遊撃隊、尺振八など、彼と関係のある幕末の人物や心形刀流のお話しをしました。
初めて聞いたことや、皆さんがそれぞれ持っている伊庭八郎や幕末の人物に対する考えや熱い想いを聞くことができました。

この懇親会の中で言われた言葉にとても共感しました。
それは、『伊庭八郎をよく知っている人も、まだ詳しくはない人も、興味を持った人なら誰でも参加できるような会にしたい』というものです。誰にでも開かれているので、少しでも興味を持つ方が気軽に参加でき、色んな方が集まる。
そのほうが伊庭八郎さんも喜ぶでしょうし、これはとても良い雰囲気の集まりだなア、と感じました。

ただ、二つだけ思うことがありました。
一つは心形刀流の演武で、なんという名前で、どういった状況を想定した型なのかを説明して頂きたかったということです。予備知識を入れて見ると、その動きの意味を知ることができます。すると見たときの感動の大きさや感じ方も変わってくると思いますので、演武の前にそうした説明があると有難いなと思います。
二つめは、イベントの告知をもう少し詳細に書いていただきたかったということです。
mixiのコミュニティー掲示板で今回の法要への参加表明した後に、悶々と考えていたのは
『・・・私服で行く気満々だったけど、やっぱ法要だし喪服・・?いやでも、私服でOKだよ・・ね・・?』とか、
『数珠は必要?お布施はっ!?』とドギマギしていました。
結局、当日は地味目の私服でお花を持って行きましたが、お寺に到着して、万が一皆さんが喪服であった場合はそのまま通りすぎようとしていました。笑。

今考えると本当に馬鹿げているのですが、このようなことに参加するのが初めてだったので本当に悩んだのです。もしかしたら中には同じようなことを考えた人もいるかもしれません。(可能性は極めて低いと思いますがMixiにはいろんな年代の方がいますので;)
そしてこんなことが参加することから遠ざける要因となったのなら、それはとても残念なことだと思います。ですので、もし可能ならば前もって法要での服装や懇親会の予算や終了時刻など具体的な内容を知らせていただければ、これから参加する方の不安も少しは解消することができるのではないかと思います。

と、偉そうに書いてしまいましたが、こんなふうに自由に自分の感想を言うことができるのも、『開かれた伊庭八郎の会』の良いところだと思います。
今回行われたお待ち受け法要では、そのことを十分感じられ、和やかな雰囲気の中で終了しました。それと同時に、内容を予測できないという参加者の不安を解消するために、事前に詳しい情報を伝える必要性を認識できたのではないでしょうか。
朝涼忌に参加する人数が多ければ良くて少なければ悪い、ということではもちろんありませんが、『あ、参加してみたいな』と思った人が、そのふと湧いた希望を実現させて、朝涼忌の当日に少しでも多くいることは望ましいことです。このレポートに書いたことがその役に立てばなと思います。

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